2015年10月22日更新

閑静な住宅街の中、うっかりすると見落としてしまいそうな細い路地をぬけると、その奥に雑貨店「Nomade」を見つけることができます。
外国の田舎町にあるような白い建物にブルーグレーの扉。
庭には味わい深く朽ちたガーデンチェアー。
そのまわりをクローバーがとてもバランス良く広がっています。

アプローチ先の扉を開けると、そこには様々な雑貨が。
アンティーク調のもの、華やかなもの、可愛いらしいもの…。
どんなお客様も受け入れてしまうような空間です。

その風景の奥に溶け込むように佇む女性が、今回の「きらっとさん」高橋リサさん。
ピンクのベレー帽に白いフリルのブラウス、きりっとしたお顔立ちから受けた印象は「凛とした女性」。
そんな店主の高橋さんにインタビューさせていただきました。

始めてたら楽しくなる

DSC_0300

 

DSC_0228

 

Nomade」について

セレクトショップとしてオープンして9年。店内には衣服、古道具、ベビー服、リネン小物、作家さんの作った雑貨などがセンスよく並べられています。

「仕入れには、自分が身につけたいものを選びます。また、お客さまには価格や流行だけではなく、できれば長くかわいがっていただけるものを提供したいというこだわりがあります。」
そのこだわりを求めて、遠方からも良い物を手に入れたいと多く訪れる方がおられるのも頷けます。

組み写真1

「Nomade=遊牧民。
そんな思い入れがあって付けたんじゃないんですよ。辞書をパラパラとめくって選んだんです。
ただ聞き取り易く、お店の雰囲気をあまり想像できない響き、ということにはこだわりました。」

「場所も明石にこだわりがあったわけではなく、たまたま出会った物件がここだったんです。
だから古い路地裏っていうコンセプトでこのお店をオープンした訳なくて、路地裏・隠れ家の要素は後付けでそうなっただけなんです。」

路地裏にあるというのが、雑貨好きの心をときめかす大きな要素なのに、それを“たまたま”とさらっと言ってしまう高橋さん。実にあっさりと期待を裏切られてしまいました(笑)

hito8

 

とてもゆったりとお話をされる高橋さん。自然体でいるだけで物事が流れていくような、不思議な感覚を覚えます。

実は高橋さん、以前は雑貨屋とは全く違った仕事をされていたとか。その通勤途中の古い商店街でステキな物件を見つけ、「ここで雑貨屋をしてみたい」と強く思ったのがお店を持つきっかけとなったそうです。

「運命的とも思える物件との出会いでしたが、結局話が流れて実現しませんでした。でも雑貨屋をしてみたいという強い思いから、修行という形で二年間ほど西宮市の雑貨屋さんで働きだしました。」
Nomadeを開いた当時から、このお店の影響を受けている点も多いそうです。

「その頃から、お店をオープンする時のためにと古道具を買い集めていましたね。」と笑顔で話される高橋さん。未来の可能性を真剣に見つめていたことが伝わってきます。

「お店を持ちたい!」と自分の信じる道を進む高橋さんに、偶然が重なり、つながっていきます。

IMG_4073

「私は自ら進んで人と関わりをもつのが苦手で…。どちらかというと家にいて皆に来てほしいタイプかな。だから『Nomade』での出会いがすごく楽しいんです。」

Nomadeには個性豊かな方や物作りをされている方が多く集まって来られるそうです。最近では、こんな出来事がありました。
「明石市には可愛いお花屋さんが少なくて困っていたんです。この際だから自分で始めようかな、なんて思っていたら、お花屋さんを開きたいという女性が『Nomade』に偶然やって来たんです!」

高橋さんは偶然のように話されますが、もうこれは必然的なことだったのではないのかと思えてしまうほど。10月からお店のお庭で、「SANdRA」というステキなお花屋さんがオープンしています。

sandraさん

いろんな引き出し

高橋さんは「Nomade」のお庭で、3年ほど前から、地域のパン屋さん、タルト屋さん、八百屋さん、そして個性豊かな作家さんたちと「ひとまるまちマルシェ」を開催されています。売れなくても作ることが好き!という前向きな方たちが集まる素敵なマルシェ。その風景は、そこだけ時間がゆっくりと流れていくよう。

「マルシェはしたいけど頑張り過ぎるのは嫌だなぁ」という高橋さんに賛同する作家さんたちも徐々に増えてきているそうです。

マルシェで使用されるチラシも、高橋さんご自身で描かれています。そのイラストもとても柔らかな印象を受けます。高橋さんご自身の雰囲気そのものです。

お店を経営する傍ら、シャツのミシン縫製がけも修行中だとか。「すごく難しいけど、楽しくって。」と本当に嬉しそうに話されます。

まだまだ引き出しがありました。
インタビューの合間に、
「音楽活動もしています。」「お酒の席が楽しくて大好き!」と満面の笑みを浮かべて話す高橋リサさん。
スタッフ一同、脱帽です(笑)

いつも自然体で頑張りすぎず、でも自分の「したいこと」を大切にされている高橋さんの、意外な一面を垣間見ることができました。

最後に

色んな事に挑戦したいと思っていても、なかなか踏み出せない。そういった方がこの記事をご覧になっている中にもいらっしゃると思うのですが、高橋さんの思う、「一歩を踏み出す秘訣」を教えていただけませんか?

「私は、思いついた事をとりあえずやってみます。でもそれを人に言わずにそ~っと始めて、飽きずに少しつづけられたら皆に公表します(笑)まず公言して自分にプレッシャーをかけると、ちょっとしんどくなっちゃうと思うので。」

「私は、時間がなかったら、食う寝るを削ります。本当にしたいことだったらそれが出来るかも。あとは、無理に楽しもうと思わない! 楽しいことしようとはりきりすぎて出来なかったらへこみますからね。」

「要は、頑張らないってことを頑張る!」とクスッと笑う高橋さん。
印象は凛とした女性から一転人懐っこい女性に。

IMG_4111

「Nomade」の扉を開けると、きっと笑顔をもらえます!

Nomade
明石市大蔵天神町16-18
TEL 078-894-3801
MAIL   nomade@coast.ocn.ne.jp

Open
平日10:00~17:00(不定休)
土日祝日12:00~18:00
Event
ひとまるまちマルシェ(毎月第1日曜)
その他、ワークショップを不定期で開催中。
詳しくはHPやフェイスブックでチェックしてください。
HP http://shopnomade.web.fc2.com/
Facebook https://www.facebook.com/Nomade.akashi

似顔絵_高田 似顔絵_丸山野 似顔絵_伊藤