2017年2月24日更新

tsunagiは加古川市で結成された農業ガールチーム。メンバーは同じ職場で働く阪田乃利子さん(以降のりちゃんと表記)と佐藤桂子さん(以降けいちゃんと表記)のお2人。プロジェクト名にちなんで、ツナギで取材に応じてくれました。おしゃれに、たのしく、ゆるやかに野菜づくりに取り組んでいます。

おしゃれに たのしく ゆるやかに

おしゃれに たのしく ゆるやかに

野菜づくりのきっかけと出会い


のりちゃんはおじいさんが野菜づくりをしていて、もともと野菜が好き。農業とは縁のない生活を送っていたものの、社会人になって『半農Xという生き方』(塩見直紀著)という本を読み、食べ物を自分で作りだせる人はかっこいいと思うようになったのが最初のきっかけでした。

けいちゃんのおばあさんは農家を営んでいます。幼いころの遊び場はおばあさんの畑。生活の中に、土や野菜があることが当たり前でした。もともと心と身体のこと、自分でごはんを作って食べること、健康に生きることに興味があり、農業をしてみたいという気持ちが芽生えました。

2016年春、野菜づくりを始めるため、けいちゃんは1人で借りられる農地を探していました。しかし素人の女の子に農地を貸してくれる人はなかなか見つからなかったそう。
そんなある日、2人の職場、東播磨生活創造センター「かこむ」で運命の出会いがありました。
加古川市で野菜の有機栽培を研究しているグループの方との何気ない雑談がキッカケになり、その方々の農園を案内してもらえることになったのです。

のりちゃんが1人で見学に行き「野菜づくりをしてみたい!」という気持ちを伝えると、使っていないところが少しあるので、と農地の一部を貸してくださることになったそう。そして、2人で念願の野菜づくりを始めることに。2016年5月初旬のことでした。

のり「はじめは堆肥を入れ、土を作ること、畝を作るところから始めました。いつも応援してくれる方が3、4名いて一緒に作業をしていただいたのがとても心強かったし、みんなでお話ししながら作業するのが楽しかったですね」。

けい「野菜づくりを始めて、職場と自宅以外の“落ち着ける場所”が出来ました。畑にはいつも誰かがいるのでおしゃべりしたり、草抜きしながら少しぼーっとしたり。いつもと違う時間が過ごせます」。

つむぎcafé

tsunagiから生まれた新たな展開が、2016年12月から始まりました。毎月1回だけオープンするプレミアムなお野菜カフェ、「つむぎcafe」です。

けい「畑を始めた当初から、野菜を切り口に地域で何かできないかな、と漠然と考えていました。ですが、お借りしている畑の面積はそんなに大きくないので、ひとまず自分たちが食べられる分ができたらいいかなと」。

のり「…と、思っていたんですが、夏野菜が思っていたよりはるかに多く収穫できたんです。どんな環境でできた野菜か分かっているので安心して人にあげられるし、せっかくなのでたくさんの人に食べてもらいたいなと考えるようになりました。それが2016年の秋口くらい。でも、2人とも忙しくしていたのでなかなか形になりませんでした」。

けい「11月、1dayカフェができる場所を教えてもらったことで勢いがつき、12月の初回を大急ぎで企画しました。そこで、調理などを一緒にしてくれるメンバーになってくれそうな方に声をかけることに。慌ただしかったですが、素敵な仲間が加わったおかげでなんとか無事に開催することができました」。

大人のグループから子ども連れファミリーまで、幅広い世代の方が来られたつむぎcafe。「子どもがこんなに野菜を食べているのは見たことない」と嬉しいお声をいただいたこともあったそう。

これからチャレンジしたいこと

けい「今後は、苗や種を毎回買うのではなく、ここで育てた野菜から種を取って、また次につないでいく固定種(※)の栽培にも取り組んでみたいです。昔ながらのやり方、生活に根付いた野菜づくりに憧れがあって。今は教えてもらいながらやっている土づくりも、自分たちだけでできるようになりたいです」。

※固定種とは、親から子、子から孫へと代々同じ形質が受け継がれている種のこと。味や形が 固定されたものが育ちます。

のり「あと、つむぎbarもやってみたい!野菜をたくさん使ったデリとおいしいお酒があって、楽しくおしゃべりができるバー。お酒に詳しくて、野菜づくりにも関心のある方に新しい仲間になっていただけたらなと思ってます」。

野菜づくりをする新メンバーも見つけていきたいそう。
けい「“おしゃれに、たのしく、ゆるやかに”というコンセプトや、地域の人と一緒にやっていくという方針に共感してくれる人に仲間になってほしいです。ゆるくても、やるべきことはちゃんとやってくれる人を見つけていきたいですね」。

インタビューをするまでのfacebookで見かけるtsunagiさんは、ゆるくおしゃれに野菜や畑、つむぎcaféのことを紹介しているイマドキの可愛いお2人という印象でした。いざ取材をしてみると「セルフプロデュース&巻き込み力」もあり、可愛さの中に頑固な真面目さを強く感じました。この性質が作物を育てるという農作業やカフェの準備などの地味な部分を支えているんだなと思いました。可愛いだけではなく経験を積み重ね、実力をたくわえつつあるステキなのりちゃん、にこちゃんのお2人でした。これからのtunagiさんの活躍が楽しみです。

tsunagi
caféなどの情報は以下のページで発信しています。
*facebookページ https://www.facebook.com/tsunagi/
*instagram https://www.instagram.com/tsunagi.agri
・お問い合わせはfacebookメッセージよりお願いします。
畑での取材。節分の時期で恵方巻きをごちそうになり、大根、白菜と野菜のお土産をいただきました。農が人と人をつなぐ力を持っているのをあらためて実感。また、取材メンバーの1名が職場と自宅の往復でもう無理!とtsunagiにリラクゼーション&ビューティ?を求めて、参加表明する一幕もありました。
農業をする女性って、どんな感じなんだろうと思っていましたが、とってもオシャレでこんな格好でしてるんだぁと驚きでした。イメージにあった泥臭さとは程遠い印象です。毎日、仕事で忙しいとホッとする時間もないですが、土いじりを通して、ほのぼのする時間を持っている彼女達が輝いていて、羨ましくなりました。そして、美味しい野菜を食べ、肌もツヤツヤということを聞き、私も仲間に入りたくなりました。

 

 

 

 

 

阪田乃利子さん・佐藤桂子さん(tsunagi)のワークショップ