2017年3月22日更新

西明石から山陽電鉄「西新町」へ移転したふくやま病院。新しい病院のコンセプトは、「また来てね、といえる病院」です。同じ地域に生活するひとの目線で、新しい病院のかたちを提案されています。その思いを詳しく伺おうと、院長の譜久山剛先生を訪ねました。

ここでできること、ここだからできること

みんなで育む

病院ということを忘れるくらい、柔らかな雰囲気の館内は、風と光の入る空間を意識されたそう。「実のなる庭」にはオリーブや金柑が植えられ、収穫も楽しめます。ひときわ目を引くみんなの本棚「まちライブラリー」や、サークル活動・コンサートにも利用できる「コミュニティーホール」など、普通の病院にはない機能がプラスされています。「病気でなくても、ふらっと立ち寄ってつながれる『場所』になるといいですね。完成形じゃなくて、みんなで進化させていく、面白い空間にしたいんです」と、譜久山先生。「また来てね、といえる病院」にはそんな思いが込められています。

みんなの声

「この地域にはどんな病院があったらいい?」と、何度も地域に住む方々にヒアリングを重ねて、病院のイメージを固めていったそうです。1番に求められたのは避難場所になれる病院か、ということ。コミュニティーホールは日常的に使えるものであり、災害時には避難場所として使えるように設計されました。

好奇心と探求心

医師として忙しい日々を送っておられる譜久山先生ですが、地域の町づくりミーティングなど、様々なジャンルの集いに積極的に参加されています。そこで得られた情報や人とのつながりは、地域や職場に活かされ、さらに可能性が広がっていくように感じました。
プライベートでは、自転車と本と建築が大好きな、2人の子供を持つお父さん。年に1度はフルマラソンにも出場されると伺い、聞き手一同、目を丸くしました。

地域に溶け込む

譜久山先生に、どうすればその地域で楽しく住めるのか?そこで求められているものは何かを聞きました。

「おしゃれだね!という地域に住むよりも、自分が住んでいる地域を楽しくする方が面白いですね。僕ができるのは、僕の考えを伝えることくらいかな。仕事でもプライベートでも、人との出会いに恵まれているので、こんなことしたいよねと話していると、それをかたちにまとめてくれるプロが自然と集まってくれるんです」。

譜久山先生は、料理教室や道場のある医療機関などの構想もあるようです。今あるイメージが実現する日も、そう遠くはなさそうです。

これからのこと

譜久山先生に、これからしたいことは?と問いかけたところ「よその地域を見て回りたい。それから、いろんな人に会いに行きたいですね」と、さわやかな笑顔で話されました。
色々なアイデアを持った人が集まって、周りの人とつながっていく。何かが始まる、ワクワクが詰まった新しいかたちの病院。取り組みは始まったばかりですが、譜久山先生ご自身が、ワクワクの種をたくさん持っておられるようで、これからが楽しみで仕方ありません。

ふくやま病院
明石市硯町2丁目5-55
TEL.078(927)1514
http://www.fukuyama-hp.jp/

譜久山 剛さん(医療法人社団 医仁会 ふくやま病院 )のワークショップ