【インタビュー】はりまCAPリバ

団体プロフィール

2003年12月加古川市で発足し、現在は9名のメンバーで活動中。

CAP(キャップ)とは、Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもの。「CAPプログラム」と呼ばれる人権教育プログラムを、年間40回ほど東播磨地域の小学校や幼稚園等で実施しています。大人向け、子供向けなど対象によってプログラム内容は様々。プログラムを実施してほしいなど、活動に興味をお持ちの方はお問い合せを。

 

1.活動を通じてつたえたいことは?

 

「人は誰でも『安心』して『自信』を持って『自由』に生きる大切な権利を持っている」ということです。でも、いじめ・虐待・ちかん・誘拐・性暴力など、社会問題となっている様々な暴力を受けると、大切な『安心』『自信』『自由』という三つの権利が奪われてしまう。

そのことを子どもたちに分かりやすく伝えるために、参加型の人権学習ワークショップを学校などで実施するようになりました。ワークショップを通じて、「1人1人が大切な存在である」ということを伝えられたらいいなと思っています。

 

2.「参加型の人権学習ワークショップ」って、どんなもの?

 

子ども達には、まず子どもの「けんり」について学び、それから寸劇を観てもらいます。友達がいじめられているシーンや、子どもが誘拐されそうになるシーン(子どもの権利が侵害される劇)を観てもらうのです。

もちろん、劇を観るだけで終わりではありません。観終わったら、「どんな気持ちだった?」「何ができるかな?」「誰に相談できるかな?」などみんなで話し合います。

 

そして、最後に「子どもの権利を守る」劇をします。子どもたちが考えた事を、実際に参加してやってもらうのです。先生に入ってもらう劇もあるんですよ。いじめなど身近に起こり得ることをテーマに劇をしてみることで、「こういうときどうすれば良いのか」を考え、動くことができる力が身に付きます。何より、このプログラムは子どもが自ら考えたことを実践することを通じて子どもたちが自分の行動に自信を持てるようになるし、自分の大切さに気付くことができます。

実際にワークショップを体験した方から、「とてもいい、いのちの勉強になりました。これからもあんしん・じしん・じゆうをもって生きていきます。知らない人にあったら、今日ならったことをおもい出します」「相手の人の事を考えるのが、大切というのがわかりました。でも自分の事が分からないのに相手の気持ちを考えることは出来ないので、まずは自分の事を大切にしてこれから生活したいです」

といった声をいただき、このような機会の必要性を再確認しました。

今後も、保育園・幼稚園・小学校などさまざまな教育機関で、プログラムを提供していきたいと思っています。

 

3.みなさんへのメッセージ

 

子どもたちを支えるためには、まず大人が「子どもの人権」を学ぶ事が必要です。その上で、子どもは守られるだけの無力な存在ではなく、子ども自身にも人権を守る、自分自身を守るパワーがあるということを、地域の大人みんなに知ってほしいのです。

子どもの人権や、CAPのワークショップなどに興味のある方なら是非連絡してください。

練習は「かこむ」のブースなどで楽しみながらしていますので、少しでもご興味を持って下さった方は見学にもぜひいらしてください。まずはお話しして、一緒に「身近な人権」について考えてみませんか?

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